むし歯の新常識とは?食器の使いまわしによる子どものむし歯感染について
こんにちは。
稲荷町駅・新御徒町駅近くの「元浅草二丁目歯科診療所」です。
お子様のむし歯感染は、いつごろ何が原因で起こるのでしょうか?
これまでは、「保護者と同じ食器を子どもに使うのは、むし歯菌がうつるのでよくない」というのが常識でした。
しかし、令和5年に一般社団法人日本口腔衛生学会より新しい見解の発表があり、「子どもと食器を共有しても、むし歯菌の感染に差はない」ということが報告されています。
今回は、食器の使いまわしによるむし歯感染の新常識や、意外なむし歯の原因菌の存在、お子様のむし歯予防でできることなどをご紹介します。
じつは、むし歯菌は食器を使いまわす前からうつっている
最近の研究では、生後4ヶ月のころにはお母さんからむし歯菌が感染していることが確認されました。
親子のスキンシップを通じて、赤ちゃんが親の唾液に接触していることが感染の原因とされています。
お子様と同じ食器を使いまわし始めるのは生後5~6ヶ月ごろですが、赤ちゃんはそれより前に、保護者からのむし歯菌に感染していることがわかります。
感染する機会を意識的に減らすことは大切ですが、「同じ食器を使うと、菌がうつるのでは?」と気にしすぎる必要はありません。
それよりも、感染した人のむし歯治療や予防に力を入れましょう。
ビフィズス菌もむし歯の原因菌の一つ
むし歯菌の代表的なものにミュータンスレンサ球菌がありますが、原因菌はそれだけではありません。
ラクトバチラス菌、ビフィズス菌など、人が好んで摂っている細菌も、むし歯の原因菌です。
じつは、腸内において善玉菌といわれている菌も、むし歯を引き起こす原因になります。
人は日常生活において、さまざまな菌とともに生活しているため、すべての菌の感染を防ぐのは難しいといわれています。
食後はお口をゆすいだり、歯磨きを行って、お口の中をキレイにしましょう。
子どものむし歯を予防するなら家族が予防する
お子様のむし歯を予防するために、感染機会を減らすことももちろん大切ですが、まずは、保護者の方がむし歯予防や治療を行います。
産後、なかなか歯医者に行けていないという方は、時間を作って定期検診にお越しください。
また、お母さんだけではなく、お父さんやおじいちゃん、おばあちゃんも検診を受けることをおすすめします。
一人だけがむし歯を治療しても、他の家族のむし歯が進行している状態では、またむし歯菌に感染してしまいます。
家族みんなでむし歯を予防しましょう。
菌が口に入っても即むし歯になるというわけではない
お子様にむし歯菌がうつっても、風邪と同じく、必ずしもむし歯を発症するわけではありません。
普段からむし歯予防に力を入れることで、健康な歯を守ることができます。
具体的には、次のようなことに気をつけましょう。
- 毎日保護者が仕上げ磨きを行う
- 食べた後は歯磨きかうがいをする
- 定期検診に通う
- フッ素を塗布する
- 家族もむし歯を予防、治療する
元浅草二丁目歯科診療所では、歯の質を強くするフッ素の塗布やプロの手によるクリーニングなどを行っております。
お子様のむし歯を防ぐために定期検診は、稲荷町駅や新御徒町駅から徒歩圏内の元浅草二丁目歯科診療所へご相談ください。
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